こんにちは。管理栄養士のIです。1月に行われた日本病態栄養学会に参加しました。たくさんの演題がありましたがパネルデスカッションでの高齢者糖尿病における食事療法の個別最適化、現状と今後の課題についての講演を聞きました。一言に高齢者糖尿病と言っても身体的状況(年齢、性別、体重など)精神的状況、社会的状況、人生観、価値観などを踏まえて個々にQOL(生活の質)の考慮が大切ということでした。
高齢者糖尿病の特徴としては食後高血糖を起こしやすい、低血糖に対する脆弱性を有する、老年症候群(低栄養、サルコペニア、骨折、転倒など)をきたしやすいなどあるそうです。これらの対策としては、食後高血糖を抑えるには野菜やたんぱく質を先に食べて最後に炭水化物(ごはん、麺、パン)を食べるとよいでしょう。また低血糖を起こしてしまう場合は低血糖リスクの少ない薬に変更する、老年症候群に対しては蛋白質(肉、魚、大豆製品など)やカルシウムの多い食品(乳製品、小魚、大豆製品、青菜など)を食べるとよいと思います。