こんにちは。愛知県愛西市の羽賀糖尿病・甲状腺内科 管理栄養士のIです。暑い日が続きますが体調はいかがでしょうか。暑いから冷たいものばかり食べていると必要な栄養素が不足してしまいます。栄養素とは生体内で必要量を合成することができないために外から補給しなければならない物質です。補給した栄養素を用いて生体はエネルギーを得、また生体成分を生成・維持しています。栄養素は①炭水化物②脂質③蛋白質④ビタミン⑤ミネラルに別けられ、これを5大栄養素といいます。

①炭水化物

炭水化物はヒトの体内で消化吸収される易消化性のものと消化できない難消化性のものがあり、前者を糖質、後者を食物繊維と呼んでいます。身体のほとんどすべての組織はエネルギー源として糖質を利用しています。糖質は1g当たり4㎉のエネルギーに相当します。

②脂質

脂質のうちトリグリセリドは1g当たり9㎉と高エネルギーを貯蔵できるため重要なエネルギー供給源です。リン脂質は細胞膜の構成成分となっています。コレステロールは各種ホルモンの元になっています。

③蛋白質

蛋白質は20種類以上のアミノ酸に分解された後、生体の構成成分として重要な役割を果たします。低栄養状態や長時間の運動による糖質枯渇状態のときなどは1g当たり4㎉のエネルギー源となります。

④ビタミン

ビタミンは生物の生存や生育に必要な有機栄養素であり、生体内のさまざまな生化学反応の補酵素として働きます。

⑤ミネラル

ミネラルは無機質ともよばれます。ミネラルは骨や歯の主要構成成分として、体液のイオンとして、あるいは酵素の構成成分としてさまざまな役割を果たしています。また亜鉛や鉄などの一部ミネラルは免疫機能にも関与しています。

引用・参考文献:すべての診療科で役立つ 栄養学と食事・栄養療法 曽根博仁 株式会社羊土社