糖尿病の方は尿検査を毎回のように受けてみえると思います。
尿の検査で何がわかるのでしょう。

尿検査の結果では、尿蛋白、尿糖、pH、尿ケトン体などの項目があります。

尿蛋白:
尿蛋白は腎臓病の指標です。
正常値は(-)です。
(±)、(+)、(2+)、(3+)となるに従い、尿の蛋白量が多くなっていきます。
特に糖尿病腎症(糖尿病特有の腎臓の合併症)では尿蛋白が陽性になることが特徴です。

尿糖:
尿の中に糖が出ているかが分かります。
正常値は(-)です。
(±)、(+)、(2+)、(3+)、(4+)となるに従い、尿の糖が多くなっていきます。
正常の膀胱機能を持っている方は、1回の排尿で膀胱内の尿は全部で切ってしまいます。
そのため、検査をした時の尿で尿糖陽性と出たならば、前回の排尿時から今回の尿までの時間内に作られた尿に糖が入っているということになります。
通常、腎臓では、血糖値が180mg/dlを超えた血液から作られた尿には糖が含まれます。
すなわち、尿糖陽性ということは、前回の排尿時から今回の排尿までの間に血糖値が180mg/dlを超えたことがあるということを示しています。

pH(ペーハー):
尿が酸性かアルカリ性かということを表しています。

尿ケトン体:
ケトン体は脂肪が分解してできます。
脂肪が分解するときは、血液や筋肉などの糖分を消費しつくしてそれでもなおかつエネルギーが必要な時です。
健常者でも、胃腸風邪などで長い間食事がとれないときなどには尿ケトン体がでます。
糖尿病の方で、血糖値が高く、しかも尿ケトン体が出る場合は、非常に危険です。
血液中のインスリンが不足していると、糖を利用することができなくなり、脂肪が分解し、血液が酸性に傾きます。
この状態を「糖尿病性ケトアシドーシス」といい、非常に危険な状態です。
症状としては、口渇、多尿、ひどい倦怠感、悪心、嘔吐、大きい呼吸(血液の酸性を治すために呼吸が深く大きくなります)が現れます。
このような症状の時は、救急車を呼んでも差し支えありません。