糖尿病を治療する目的は、健康で長生きすることです。
そのためには、どうすればよいでしょうか?
糖尿病の細小血管障害と血糖値の関係を調べる試験が、1970年代ごろから盛んに行われています。
細小血管障害を予防するには、血糖値を良好に保つということです。
1980年代から、血糖値をしっかりとコントロールした人の方が、それほどしっかりとコントロールしなかった人よりも細小血管障害になりにくいということが、多くの試験で示されました。
では、どの程度にコントロールするとよいのでしょうか?
日本の熊本で行われたKumamoto studyからHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を7%未満に保つことが細小血管障害の発症を少なくするには必要であるということが分かりました。
血糖値のほかに、血圧のコントロールや禁煙も細小血管障害を予防するには大切であることも分かっています。