GLP-1受容体作動薬は肥満傾向にある2型糖尿病患者さんの注射薬として、2010年から使用されています。最近は週1回皮下注射で低血糖を起こす頻度が少なく、食欲を抑えながら血糖値が上がりにくくすることができる製剤が数種類発売されています。なかでも、トルリシティ、オゼンピック、マンジャロ(GIP/GLP-1受容体作動薬)という注射薬は簡便に使用できて効果もよいことで世界中で多く使われるようになりました。このため、製造が使用者の増加に追い付かず、一時的に新規に使用を開始することができなくなっております。

 大変残念なことですが、すでに治療効果が上がっている方への供給が優先されるため、やむを得ない処置であると思います。

 ただ、一部のクリニックで保険適応外で使用されています。あくまでも2型糖尿病の治療薬であるので、保険外使用は差し控えていただきたいと糖尿病学会、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)は警告を発しています。