ヘモグロビンA1cは、ヘモグロビンとブドウ糖が結合してできたヘモグロビンA1cが血液中のヘモグロビンの何%を占めるかという数値です。
ヘモグロビンは赤血球の蛋白で、一つの赤血球の寿命は120日と考えられています。
赤血球は毎日、骨髄で120分の1が新たに作られ、脾臓で120分の1が破壊されています。
当然、古いヘモグロビンはブドウ糖と結合したものが多いですし、新しいヘモグロビンはブドウ糖と結合しているものが少ないです。
このため、ヘモグロビンA1cの値は6~8週間前の血糖値の平均値によく相関することが分かっています。
外来受診があるからと1週間節制してもほとんどヘモグロビンA1cは変わりません。
ヘモグロビンA1cの目標値は、個人個人の年齢、使用している薬剤、合併症の程度、サポート体制などによって変わります。
合併症を予防するための目標値は7.0%未満です。
血糖正常化を目指す際の目標値は6.0%ですが、低血糖を誘発しやすいインスリン、SU薬、グリニド薬を使用している方は低血糖になりやすいので、主治医と相談をして目標値を決めてください。
高齢の方や低血糖になりやすいなどの治療強化が困難な方は8.0%未満が勧められます。