糖尿病のコントロールには、季節変動があることが知られています。
当院で経口薬を内服している人を調べた結果、冬と夏では0.4%程度、冬の方が高い結果が出ています。
3月~5月が最も高く、8月から10月が最も低くなっています。
HbA1cは6~8週間前の血糖値を最もよく反映するので、血糖値の最低は1月~3月、最高は6月~7月ということになります。

よく、暮れ正月、ゴールデンウイーク、盆は血糖値が高くなるといわれますが、もし、血糖値、HbA1cの変動要因ならば、その平均値はギザギザしたいびつな曲線になるでしょう。
しかし、HbA1cの変動曲線はきれいなサインカーブになっています。
まさに、気温が大きな要因になっているようです。

ちなみに、血圧も同じように季節変動があり、冬は高く、夏は低くなります。